へのへの!

henoheno(ハワイ語)=かわいい=霧矢大夢さんと日々のあれこれ

ダイ・ハード・コリンヌとへなちょこな男たち――雪組『伯爵令嬢』その2

すごいなー、と思ったんですよ。

コリンヌすごいなーって。その惚れられっぷりと死ななさっぷりに。

 

 

惚れられるのは、まぁヒロインの必然だとしても、ともかく死なない死なない。

 

①豪華客船沈没→船から突き落とされる ②川へ転落 ③2件の殺人事件被疑者に再び襲われる ④もう1回2件の殺人事件被疑者に襲われる ⑤飛行船炎上→海上墜落

 

すげーよコリンヌ!あともう1回くらい危機あったら、いよいよ頭つるっぱけになってタンクトップでも着だすんじゃないかと。

しかもこの間には、フランソワによる貞操の危機もあるわけで、まぁそれも惚れられちゃって無傷ですが。

 

それにしても、咲妃さんの「ヒロイン力」に改めて脱帽。

 

手を広げて、♪鳥のように~♪とパリを練り歩くシーンでも、なんというか、絵が持つ。ドラマを引っ張れる娘役さんだなぁ、と。

それこそ『春の雪』の聡子もそうだったように、「悪女」というより「男の運命を変える」という意味の「ファムファタール」的なところがある人だなぁ、とつくづく実感しました。

 

だから、笑っちゃうくらい男をバッタバッタと惚れさせても、あーこの子が目の前に現れたらなんとなく取り込まれちゃうだろうなーと納得できたりして。

 

「私、星になるの」って腰に手を当てて得意げに言ってた少女が、本当に、ねぇ。「星になったな…!」(CVホーリー)と声をかけたい。

 

だがコリンヌ、君はたしかにモテてるが男運はかなり悪いぞ!

 

まず、ヒーローのアランは酷い男です。

しょっぱなから、惚れた女に「おめえの大事なもん無くしたくなかったらその身を任せろウッヒッヒ」って、これ超絶美形早霧さんがやってるからまだしもだけど、腹の出っぱった油ギッシュなおっさんがやったら完全に退治される側のセリフだから!

 

で、だからって、それより前にコリンヌに惚れてたリシャールに100%同情するかっていったら、それもない。

いや、リシャールは可哀想は可哀想です。でもね、いくら今までコリンヌの顔見たことないからって、気づけよ!声で気づけよコリンヌだー!って。あんだけしゃべってんのに惚れた女だってぜんぜん気づかないのはないでしょ!

 

こうなってくると敵役フランソワが案外二枚目だったりーあるあるー、ってパターンかと思いきや、それも…。

あんだけ、右手に葉巻(イメージ)、左手にエエ女(舞咲さん)抱えて「ヤロー地獄に落とす!」って息巻いてたのが、コリンヌのカマトトぶりにコロリ。ちょれー!この悪党ちょれーーーー!

 

しかし、「その1」で書いたように、早霧さんのコリンヌ好き好きパワーという力技により、アランに関しては、まぁふたりが幸せならいいよ、となんとなく説得させられたような。

 

では次に、彩凪さんリシャールはどうだったかというと。

早霧さん、咲妃さんに負けない、リアル少女漫画さん。金髪のストレート肩下ボブにハンチングが似合うったらない!

 

ただ、アランとの関係が…。

友情のみで大きな手術も支援してもらうほどの絆が彼との間に見えるような、もうちょっとそういう描写があったら、そのソウルメイト的アランと恋するコリンヌへの気持ちの間で葛藤する、っていうドラマ性が生まれたかもしれないのにもったいないなぁ……、と思いました。

もちろんこれは彩凪さんではなく、脚本への要望。

 

そういう意味で受けの役というか、しどころの少ない役ではあったけど、美しくて中世的でちょっと幼い甘えたな雰囲気がある彩凪さんリシャール。

 

んで、ときどきだけど、声が青樹さんに似てるって気づいたー!霧ファン的にはそれだけでときめきますよ。

てゆーか「僕は君が好きだ!」とかまんま言うんだもん。。ミシェル(@アルジェの男)幻視……

 そんな効果もあって、去り際も一段と爽やかに見えました。

 

さて、もうひとり男、夢乃さんフランソワ。

 

派手だー!ともかく押し出しのいい敵役。グレてた最中に父親自殺するってけっこーハードな境遇だのに、翳りが一切ない!w

 

でもだからこそ、コリンヌにあっさり白旗挙げちゃうあたりのマヌケさがキュートで無理がないっていうか、愛すべき敵役になってました。にしても、舞咲さんとのカップルでの存在感のデカさはすごい!濃ゆいよ!w

 

 

と、まぁ、ジェンヌさんが演じることでキャラクター造形のゆるさがなんとなくごまかされて素敵風になる、といういつものパターン。

 

こんなどーしょもない男性たちをかっこよさげに見せてしまうジェンヌさんの技量には心から拍手だけど、脚本の段階から鉄壁のハンサム具合を見せてくれる作品にも出会いたいよ…?と思ってしまう今日この頃。。